土アカデミー2025 土アカデミー2025

今年の土サミット2025は初めての試みとして、開催地である京都、
そしてその水がつながる大阪をテーマに “土アカデミー” を開催いたします。

  • 近日情報公開

    土アカデミー序章
    特別ウェビナー
    2,000

    日本の水の歴史と世界のランドスケープを重ね合わせ、西日本の二大都市・京都と大阪の地形と、土と都市の関係を探求します。

  • 10月15日・16日

    本編
    フィールドワーク
    12,000円/日

    15日・貴船神社、16日・亀岡・南丹 京都の聖なる水源・貴船や、迫力の保津川下り、里山の環境再生活動を通じて、水と土の深い結びつきを体感します。

水の国・日本、その源にある土

日本は世界でも有数の良質な湧き水に恵まれ、古来より水源は神聖な場所として守られてきました。
良質な水は地中深くから静かに湧き出し、森を潤し、農業や産業の土台を支え、さらに土木の知恵によって都市へと運ばれてきました。

真名井の水とはなにか

真名井という言葉を聞いたことはありますか?神事や禊、神饌づくり、酒造りに用いられ、日本各地 ― 京都・丹後、島根・出雲・徳島など ― 多くが聖地といわれる場所で人々の信仰の対象となるような霊水があり、そのような水には真名井という名が残されています。
真名井の水は、その土地の土や岩の性質を写し取り、飲む人にその地の力を伝えるともいわれます。

京都と大阪をつなぐ
「水の道」を創り出した
土木のちから

明治期、衰退の危機にあった京都を救ったのは、若き技術者・田辺朔郎が21歳で挑んだ一大プロジェクト「琵琶湖疏水」でした。その水は飲料水、灌漑、水運、動力として街に命を吹き込み、京都の大地を蘇らせました。

地図

今回の土アカデミーでは、琵琶湖から京都、そして京の森を抜け大阪湾へとつながる水の道の源である貴船、亀岡や南丹エリアへ赴き、土が育む水の都市の歴史と未来を探ります。土と水の再生を考える今回のフィールドワークのテーマの一つに「真名井とは何か」を掲げ、大地に触れ、自らの手でその水や土を守り杜を再生する体験に参加頂きます。

オンラインと
再生フィールドワークの二部構成

再生フィールドワークの序章として、9月に開催される特別ウェビナーでは、日本の水の歴史のみならず、世界のランドスケープの観点から、西日本の2大都市のランドスケープや日本の土と都市の関係を探ります。
10月15日と16日の2日間は京都を舞台としたフィールドワークを開催します。貴船神社の特別な体験や、保津川の迫力ある水の流れを体感する保津川下りや環境再生のためのワークを、魅力溢れるゲスト講師と共に体験いただけます。

Day1 10月15日(水)

京都フィールド再生フィールドワーク
貴船神社 ― 真名井の水と鎮守の杜

二千年の土に触れ、感じる貴船の奥宮と大地の再生

平安時代に記された『延喜式』に「貴船社の真名井」という記述があり、水の神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、古くから水を司る神社として信仰を集めてきた貴船神社。この日は、貴船の水がどのような土や岩の中で育まれるのか、大地の奥底の営みにまで目を向け、実際にその再生活動に参加いただきます。

協力:貴船神社/貴船の杜づくり協議会/ちきゅうのがっこう

Day 1 10月15日(水)
タイムテーブル(予定)

10:00
受付集合 → 貴船神社を正式参拝
11:15
宮司によるお話のあと、スタッフによる解説を聞きながら本殿から奥宮までをフィールドワーク
12:00
奥宮で昼食・交流会
13:00
大地の再生活動へ参加
16:00
終了
  • 貴船神社で正式参拝し、宮司から水と杜の物語を聞く
  • 奥宮でおばんざい昼食と交流
  • 「貴船の杜づくり」ワークショップで、水脈・地脈をつなぎ直し、大地をよみがえらせる手仕事を体験
  • 高井 大輔

    講師
    高井 大輔(貴船神社宮司)

    昭和50年生まれ、東京都出身。 國學院大學文学部神道学科卒。
    平成21年石清水八幡宮権禰宜を経て、令和3年貴船神社宮司に現在至る。

  • 佐藤 俊

    講師
    佐藤 俊(大地の再生/ちきゅうのがっこう)

    新潟県出身。日大生物資源科学部(現)卒業後、鎌倉、京都にて庭師修行。あわせて造園技師矢野智徳の元で「大地の再生」を学ぶ。庭師歴は28年。庭づくりから公園整備、神社仏閣、里山の再生など、大地の再生視点と技術を取り入れた多彩な現場を数多く手掛ける。環境を育む土木建築造園の設計施工に取り組むと共に、繋げることと伝えることを大切に、東京都檜原村『ちきゅうのがっこう』の講師など、命と向き合う場づくりを多面的に展開中。

  • 松田 法子

    特別ゲスト
    松田 法子(京都府立大学)

    京都府立大学大学院生命環境科学研究科准教授。建築史・都市史。
    集落・まち・都市・建築などを介して、人と大地の関係を考えている。人類による生存環境構築の長期的歴史を探り、今後のありうべき構築様式を考える「生環境構築史」を2019年に共同で立ち上げた。ほかに、水と陸地の間の領域を対象とする「汀の人文史」や、「都市と大地」などのテーマで研究活動を展開

Day2 10月16日(木)

京都フィールド再生フィールドワーク
京都の水源の里山と保津川を下る

京都の造営を支えた保津川の水運、そして水源へとつながる南丹から亀岡の里山を訪ね、地形・石・川を通じて大地の成り立ちと資源を学びます。午後には保津川下りに乗船し、内陸部からのマイクロプラスチック発生を抑制する取り組みの一環として、水と土の再生や河辺の清掃を体験します。

協力:一般社団法人Fogin /天引村倶楽部 /天然砥石館

Day 2 10月16日(木)
タイムテーブル(予定)

09:00
JR亀岡駅集合
09:30
天引訪問(里山の現状学習)
10:55
天然砥石館見学
12:30
Circular Kameoka Labで昼食
13:30
豊田知八(保津川遊船企業組合)のレクチャー
15:00
保津川下り・清掃活動
17:00
嵐山到着・解散
  • 南丹〜亀岡の里山で、地形・石・川から大地の成り立ちを学ぶ
  • 保津川下りで水と土の再生の現場へ
  • 河辺の清掃活動で川と地域の未来に触れる
  • 豊田 知八

    講師
    豊田 知八(保津川遊船企業組合)

    新聞記者としてのキャリアを経て、歴史ある保津川下りの船頭へ転職。以来、400年以上継承されてきた操船術を身につける。現場での船頭として18年間従事し、保津川の魅力を直接来訪者に伝える。2002年より保津川の漂着プラスチックごみの回収活動を開始。2007年には地域の環境保護活動の促進を目的としてNPO法人プロジェクト保津川を設立し、保津川の環境問題を地域の重要課題として提起·推進。その活動が基盤となり、亀岡市が環境先進都市を目指す取り組みの先駆けとなる。

  • 並河 杏奈

    ファシリテーター
    並河 杏奈(一般社団法人Fogin 共同代表)

    1993年生まれ、京都府亀岡市出身。大学卒業後、ベンチャー企業にて商店街のイベント企画やコミュニティ映画制作、PRツール制作、移住促進プログラムの企画・運営等に携わる。2020年に一般社団法人Fogin(フォグイン)を立ち上げ、地域限定旅行業を取得。現在は、亀岡市にてコミュニティ・ツーリズムの推進、流域空間デザイン研究会との協業、各種事業にてコーディネーターを務める。足元に広がる風土を探究しながら、2025年晩秋にJR亀岡駅前にて泊まれるセレクトショップを開業予定。

  • 奥村 育子

    ファシリテーター
    奥村 育子(天引村倶楽部 代表)

    里山コーディネーター·田舎くらしナビゲーター·食育インストラクター
    京都市生まれ。2011年農業をしていた夫と結婚し南丹市園部町天引に嫁いできた。
    2016年から「天引区の活性化と未来を考える会」事務局に参加し、地域活動を始める。
    2022年11月に茅葺き古民家の空き家を譲り受けワークショップなどで改修をし、2023年4月にコミュニティースペースとして「天引村倶楽部」をOPEN。現在2027年に農泊開業の準備中。

  • 湯澤 規子

    特別ゲスト
    湯澤 規子(法政大学 人間環境学部教授)

    専門は歴史地理学。人文地理学と食文化研究を専門とし、大阪府出身で筑波大学大学院歴史・人類学研究科で博士号を取得。明治大学経営学部の講師、筑波大学生命環境系の准教授を経て、現在、法政大学人間環境学部教授。博士(文学)。
    主な著書に『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)同書で、生協総研賞第12回研究賞、第19回人文地理学会賞(学術図書部門)を受賞。『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)、『焼き芋とドーナツ―日米シスターフッド交流秘史』(KADOKAWA)、同書で第12回河合隼雄学芸賞を受賞、などがある。

お申込み

お申込みは「全日参加チケット」「ウェビナーのみ」 または
フィールドワークもワンデイチケットからお選びいただけます。

  • 土アカデミー序章:
    特別ウェビナー(近日情報公開)

    2,000円(税込)

    日本の水の歴史と世界のランドスケープを重ね合わせ、西日本の二大都市・京都と大阪の地形と、土と都市の関係を探求します。録画あり。

  • 土アカデミー本編:
    フィールドワーク(10月15日・16日)

    12,000円(税込)

    京都の聖なる水源・貴船や、迫力の保津川下り、里山の環境再生活動を通じて、水と土の深い結びつきを体感します。

  • 土アカデミー2025 参加チケット

    20,000円(税込) 20枚限定

    9月に開催される土アカデミーウェビナーと土アカデミー京都再生フィールドワーク(10月15日・16日)の2日間にご参加いただけるチケットです。 ※合計26,000円分のイベントに20,000円でご参加いただけます。

  • 土サミットKYOTO
    特別パッケージ3日間

    35,000円(税込) 20枚限定

    土サミット(10月14日一部・二部お食事付)と、9月に開催される土アカデミーウェビナー、土アカデミー京都再生フィールドワーク(10月15日・16日)の3日間にご参加いただけるチケットです。 ※合計43,000円分のイベントに35,000円でご参加いただけます。

  • 土EXPO 2025 OSAKA
    特別パッケージ

    15,000円(税込) 20枚限定

    土EXPO 2025 OSAKAと土EXPO交流会(お食事付)にご参加いただけるチケットです。 ※合計18,000円分のイベントに15,000円でご参加いただけます。

土アカデミー

主催:全国建設発生土リサイクル協会 企画:JIEN LLP / Place Based Education
プログラム総合監修:齋藤由佳子(JIEN)

© Tsuchi Summit